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若いうちに生きる方向を決めるのが人生を楽しむためのコツです。 もう一つ大切なことは自分の好きな道を選ぶことです。 愛と感謝の心を持って努力しながら一筋に歩きとおせば必ず楽しい人生になるでしょう。 若いうちに人生の方向を決める人生とは人が生まれてから死ぬまでの間に経験したり勉強したりしたことすべての積み重ねの事を言います。時間経過に伴って進みますので戻ることは出来ません。 人、一人ひとり別の経験などをしますから、同じ人生はなく、その人の人生はその人のものです。 世界中の人、一人一人に違った人生があるのです。 ただ、人生と言いますが、二つの見方があります。 一つは生きているその時その時の瞬間を示している人生です。 今私はパソコンに向かい文字を打ち込んでいますが、これは現在進行形の私の今の人生です。 もう一つの見方は人生観と言う意味での人生です。 ある程度の歳になってから自分の人生を振り返り、良かったとか悪かったとか、苦労の積み重ねだったなどと評価してみることです。 私は現在77歳の喜寿です。 この歳になって自分の人生の全体を振り返ってみますと、とても楽しく満足できる人生だったと思うことが出来ます。 人生を楽しむと言うのも同じように二通りの見方がありますが、私は人生観としての見方からとらえています。 これまでの人生全体を通して見て、楽しいものであったかどうかという視点からとらえているのです。 現在進行形から見た人生において、常に楽しい人生であることを求めるのは少し欲張りすぎです。 必ず辛い日もあるからです。病気になることもあれば、親の死に目に会うこともあるでしょう。 人生山あり谷ありと先人は言っています。 まさにその通りだと思います。 人生観として全体を評価した場合の自分の人生を楽しいものにすることは出来ます。 自分の人生は自分で決めることが出来るのです。 確かにその途中には辛いことも悲しいこともあるでしょうが、全体として評価した時、悔いのない人生であったと思えるように努力次第で自分の人生を制御することが出来るのです。 100%を保証するものではありませんが、私自身の経験からそう言い切れるのです。 楽しい人生とするためには、自分の人生の道筋を若いうちに計画し、その道を一筋に歩くことです。 若いうちに自分の生きる道を決めることです。 しかし思い描いた道を本当に歩くためには努力も必要になります。簡単ではないです。 私は小さい頃から電気が好きで色々工作など楽しんでいました。夏休みの工作は皆電気に関係するものばかりでした。 小学校の時から算数も得意でした。 そのかわり国語や社会はあまり好きではありませんでした。 高校になってから、自分はこれから先どう生きるべきかを真剣に考えました。 私の得意とする学科は物理と数学だけです。 このことを活かして人生を生きて行くことを考えたのです。 数学の先生になる道は公務員になることですから安定しています。 電気は物理の中であり、好きな道ですから良いのですが、会社に入っても倒産などの危険性があります。 数学の先生になるか、電気の会社に行くか相当考えました。 考えた末、電気の道に行くことにしました。好きな道の方を選んだのです。 この先電気の道で生きて行くとすれば、まず電気の大学に行かねばなりません。 電気の学科を持っている大学に合格しなければなりませんから、必死の勉強をしました。 得意なのは物理と数学だけですから、これを最大限に活かせる入試を探しました。 ある大学で給費生を募集していることが分かりました。電気工学科では1名だけの募集です。 でも、得意な科目物理と数学だけで受験できるのです。 得意と言っても今の高校で上位とかの話ではなく、全国から集まってくる受験生の中で競争しなければならないわけですから、猛勉強しました。 土蔵の中に閉じこもって勉強しました。 その結果、電気工学科の給費生試験に合格できました。大学からお金がもらえるのです。 電気の道の第一歩を踏み出したのです。 好きな道を歩くには、努力も必要なのです。 この道を進むと自分で決め、その道を歩くための努力が必要なのです。 好きな道を一筋に歩く大学では電気工学をしっかり学び、電気関係の会社に就職することが出来ました。新製品開発を行う設計部門です。 ああしたらよいのか、こうしたらよいのか考えて電気の工作をしているのと同じ道です。大好きな道です。 しかしこの大好きな道も甘いものではありませんでした。 子供の頃の電気工作は自分の好きなようにやればよいわけですが、会社における開発と言う仕事はそんなに簡単なものではありません。 他社との競争に勝たなければ設計者としての存在価値がないわけですから、全国一の物を作り出さねばならないのです。 おまけに時間的制約もあります。納期です。いついつまでに開発完了することという条件があるのです。 さらに問題は製品コストです。 お金をかけてよいのなら、たいていの性能を実現することは出来ます。 しかし低コストでその性能を発揮できなければ他社に負けてしまいます。 新入社員の頃はまだ良かったです。言われるとおりにやっていれば良いのですから。 しかし、30才台から40才台にかけては、自分が責任者として開発しなければなりません。 毎日毎日深夜残業です。夜中の2時3時になります。翌朝は定時出勤です。 厳しい日々が続きましたが、楽しいのです。嫌だなどとは全く感じません。 自分の好きな電気のことです。ああしたらよいのか、こうしたらよいのか考えるのが好きなのです。 新製品が完成し、お客様に使ってもらえた時、どれほどの喜びが得られたか説明できません。本当に嬉しいです。 苦労などはどっかに飛んで行ってしまいます。 特許もたくさん取りました。 世界中に真似させない、私の発明の製品がいくつもあります。 愛と感謝の心を持つこと好きな道を一筋に歩く。これが人生を楽しむコツです。 でも忘れてならないのは、常に愛と感謝の心を持っていなくてはならないということです。 上司や部下の協力なくして製品開発は出来ません。 自分が責任者となった時、部分部分は担当の部下に考えてもらわなくてはなりません。 上司の方向指示器も大切です。 会社の人たちを好きになり、有難うという気持ちを持たねばなりません。 持たねばならないと言うよりも、自然とそうなってきます。どの人をも好きになってきますし、有難う!といつも思うようになってしまいます。 和が生まれ、まるで神輿を担いでいるように仕事が進んでいくのです。 私の家内にも大変感謝しています。 子育ての一番手のかかる時に、私は会社で仕事ばかりです。 わたしは仕事が趣味のようなもので、好きな道ですからまだいいのですが、家内には大変な苦労を掛けました。 勤続年数の少ない間は給料も安いです。 家内はパートに出たり、内職したりして家計を助けてくれました。 その家内を口には出しませんが、心底愛しています。 家内も同じ気持ちです。 たまには夫婦喧嘩もしますが、根底に愛があればすぐ仲直りしてしまいます。 2、3年前、金婚式の祝いをしてもらいました。 この家内のおかげで、私は好きな電気の道を歩くことが出来たのだと思っています。 人生を楽しむコツまとめ若いうちに人生の道を決める。好きな道を選ぶ。 決めた道に乗るにも歩くにも努力が必要。 その道一筋に歩く。 愛と感謝の心を常に持つ。 |