秘訣

 
「秘訣」と「コツ」とは少し違います。
「秘訣」は他人にはあまり知られていない効果的な方法で、「コツ」はうまく行うための要領と言うような意味になります。

秘訣とコツ

秘訣

「秘訣」と言うのは、何かを行う場合において、もっとも効果的な良い方法のことを示しますが、その方法と言うのはあまり世の中では知られていない場合に使われます。
「秘」の字がついているためです。
みんなが知っている方法ならば、効果的な良い方法であっても秘訣とはあまりいいません。

「秘訣」の「訣」と言う字は、「けつ」、「わかれる」と読みますがその意味には2つあります。
@別れを告げる・・・訣別などに使われる意味
A奥儀・・・・要訣などに使われる意味
ここで、「要訣」というのは物事の奥義と言う意味で、大切な方法と言う意味です。

「死に際して一番大切なことを伝える」と言うところから来ていると言う説もあります。

「秘訣を教えましょう」と言うことは、皆さんはあまりご存じないことだとは思いますが、私なりに会得してきた良い方法についてお教えいたしましょう。と言う意味になります。

また、「秘訣」というのは、最適な方法についての真髄のところ、つまり考え方とか精神とかいうことであり、具体的にああしてこうしてと言うような枝葉末節なことについては述べないのが普通です。

コツ

「コツ」と言うのは、うまく行うための技法とか要領と言った意味で用いられます。

このため、「秘訣」とは違い、枝葉末節的な具体的なやり方などを示しています。要領のことです。
たとえば、ある仕事をする場合、何回やっても失敗ばかりしている時、先輩がやって来て、「そこはこういう風にやるといいんだよ、ここがコツなんだ。ほらこうしてみてごらん」と教える時に使われます。

「コツ」を飲み込む。などと言われますが、その先輩の教えてくれたようにやってるうちに、すっかり身体がその要領を覚え込んでしまい、仕事がスムースにできるようになった時などに、「コツ」を飲み込んだと言われます。

便法

「便法」と言うのは、最も効果的とはいえないまでも、比較的簡単な方法でその場をやりすごす方法などの事を言います。
その場だけをしのぐための便宜的な方法のことです。

方便

「方便」というのは「便法」とは違います。「秘訣」や「コツ」とも違います。
「方便」には3つの意味があります。

@仏教において、教え導く手段や、真実の教法に誘い入れるために「仮に設けた教えを意味する」仏教用語です。
「仮に設けた教えを意味する」と言うところが「方便」なのです。
目的を達成するためには、真実ではなくても分かりやすく例え話にするなどのことを「方便」を使うと言います。

A前述と似ていますが、仏教に限らず、目的のために利用する便宜の手段や手立てのことを意味します。「嘘も方便」などと使われます。

B都合のよいことばかり言っている様子を「方便を使っている」と表現されることがあります。「御方便」という形でも使われます。

奥の手

「奥の手」というのは、色々の事をやってみてもなかなかうまく行かないとき、最後の手段として使って、大きな効果を上げる方法のことを言います。



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