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家庭生活と仕事を両立させるには互いの理解と協力が大切です。 夫婦は互いに愛し合い感謝しあう事が大切なのです。 感謝の心が家庭生活を円満にしてくれます。 一般に多く見られる専業主婦とサラリーマンの場合について考えてみたいと思います。 家庭生活仕事を第一にすると家庭生活がうまく行かなくなったり、夫婦仲にヒビが入ることもあります。仕事と家庭生活を両立させるためには互いに愛し合い、互いの行っていることを理解し感謝することが大切ですが、先ず家庭生活とはどのようなことを意味しているのかを見てみましょう。 家庭生活の中には家事や子育てその他、もろもろの事がありますが、どのようなことがあり、必要なのか上げてみます。 家事家事と一口に言いますが、色々あります。食事 食事の用意をしなくてはなりません。いつも出前を取っていたり、外食しているわけにはいきませんから、やはり手作りしなくてはなりません。 専業主婦と言う前提ですから、食事の用意をするのは奥さんと言うことになります。 どれだけ大変かは旦那さんも休みの日に一日交代してやってみればすぐわかります。 献立を考え、必要なものを買いに行って整理してしまっておかなくてはなりません。 昼食は旦那さんは会社でとられることが多いでしょうから、それは旦那さんに任せることとして、朝食と夕食の準備は必要です。 一品だけというわけにはいきませんから幾つかの料理を作るとなれば大変です。 それが一日だけではないのです。 毎日毎日です。 奥さんの苦労を分かってやり、感謝しなくてはなりません。 掃除 掃除も毎日やらなくてはなりません。 全部の部屋を毎日掃除するまでの事はありませんが、一戸建てなら三四日ごとに回ってきませんと埃がたまってしまいます。 最近はハタキをかけることはあまりしないようですが、電気掃除機で床を掃除し、テーブルなどは雑巾がけなど必要です。 階段の掃除は意外に大変です。隅っこが多いので面積の割りに手間がかかるのです。 トイレ掃除も必要ですし、玄関の掃除もしなくてはなりません。 家の周りにどこからか落ち葉やごみが飛んできていますからこれも掃除しなくてはなりません。 たまにはフローリングのワックスがけも必要です。 風呂場の掃除も大変です。毎日綺麗にしておきませんとカビが付いたり変色してしまいます。 洗濯 旦那さんと奥さんだけの二人住まいならさほどでもありませんが、人数が多くなりますと洗濯ものも多くなります。 朝、起きたらすぐに洗濯機を回しておいて、朝食が終わり次第洗濯ものを取り出して竿に干さなくてはなりません。 毎日晴れているわけではありませんから、二日分ためるとか、室内干しするかなど考えなくてはなりません。 洗濯機には乾燥機がついているものもありますが、多くの場合は全自動と言っても干さなくてはならないのです。 通常の洗濯で綺麗になるものばかりならまだいいですが、旦那さんの仕事によっては油がついたり、襟が黄色く変色している場合もあります。 必要に応じて脱色処理も必要です。 夕方には取り込まなくてはなりません。 取り込んだらきちんとたたんで収納場所にしまいます。 買い物 主には食材の買い物ですが、衣類の調達も必要です。 掃除道具や洗濯用の洗剤、風呂用の色々な洗剤など、こまごまと買ってこなくてはなりません。 どこのスーパーには何があり、どこが安いかなど調べて買い物に出かけますが、駐車場が空いていないと苦労します。 買い物はこのような日用品のほかに、胃腸薬や歯ブラシなどもありますが、化粧品やアクセサリーなどもあります。 目的の物を探し出したり、値打ちなものを見つけたりするのには相当の時間がかかります。 多くの場合半日仕事くらいになっています。 子育て生まれたての赤ちゃんの場合はほとんど母親が面倒を見るのが適当であると多くの人は認識しています。しかしある程度に成長してからは本来男性も育児に参加するべきです。 教育ママも悪くはないでしょうが、子供と遊んでやる父親の姿も大切です。 しかし現実には父親は平日は会社に行っており、休みの日だけしか一緒におられませんが、その父親は「休みの日くらいは休ませてよ」と言いたげです。 教育方針など大きな点については夫婦で相談して決めたり、本人の希望も参考にしたりして決定していくこともできますが、日常の大部分は母親と一緒に過ごすことになります。 母親は子供の世話に時間を取られます。 保育園などに預けたり、学校に行ったりしてくれれば母親の負担は少なくなるでしょうが、それでも何やかにやと面倒を見なくてはなりません。 こどもが病気になれば子供をお医者さんに連れて行かなくてはなりません。時間的に父親に頼むのは難しいですから、結局母親の仕事になってしまいます。 大きくなってきて、上の方の学校に行くことになれば、受験のための環境を作ったり、正しい進路に導いてやることも親としての子育ての仕事になります。 就職して一人前の大人になったように見えてからでも、家族としての家庭生活は続きます。 子供が結婚して独立した世帯となるまでは子育てには時間と手間がかかります。 地域との協調家庭生活もその家庭単独では出来ません。人間は一人では生きていけないのと同じように、家庭でも多くの人々と関係を持ちながら助け合い、協調しながら生活しなければなりません。 社会と言う大きな共同体を構成する最小の単位は家族と言う共同体です。ここで家庭生活を送るわけです。 地域の方々と仲良くし、助け合わなければ家庭生活は出来ません。 回覧板、資源ごみ当番、班長、町内会、自治会、祭り、その他いろいろの関係があります。 最近、マンションに暮らしている家庭の方で、自治会としての組に入らないという方も見受けられるようになってきました。 一番の理由はごみ当番や班長などの役をやりたくない所にあるようです。 ごみ当番はやらないのに、ごみは出しておられます。少しわがままなようにも私は感じます。 そのような特例は別として、一般に社会を形成するためは、家庭は社会の一員とならなくてはならないのが基本原則です。 そうでなければ社会が出来ないからです。 私自身は、会社を辞めてからも、地域の方々のためになればと思い、神社の氏子総代を引き受けています。 また、町内祭りのために、子供たちに笛や太鼓も教えています。 おかげで隣近所の方々とも仲良くしていただき、朝の挨拶から気持ちよく一日を始めることが出来ます。 道ですれ違っても、ちょっと挨拶するだけでお互い気持ち良いものです。 家庭生活は、やはり地域の方々と仲良く強調しあえるところにあるのではないでしょうか。 余暇家庭生活の食事や掃除の話はしましたが、家族としての日常の会話が大切です。いわゆる「家族団らん」です。 「団らん」は「団欒」と書きます。 「欒」と言う字は、まるい、まどか、とも読みます。人が集まるさまを表しています。 「家族団欒」は家族が集まり和やかに話し合い楽しむことです。 しかし忙しい毎日を送っている時にはみんなで集まることはなかなか難しいです。 仕事のない余暇を使ってそういう時を作りたいものです。 余暇の時間には、自分だけの趣味に浸ることもあるでしょうし、庭仕事などもあるでしょう。 そういう趣味や庭仕事も家庭生活の一場面であることは間違いありませんが、せっかくとれた余暇ならば、家族全員が団欒できる時間にも使いたいものです。 私の経験からお話ししますと、家内は朝から晩までそれこそ、こま鼠のように動き回り、休む時間さえもないほどでストレスの塊になっていました。 私は私で仕事づくめてこちらもストレスの塊です。 そんな時、やっとできた余暇は二人の有難い時間になりました。子供もつれてドライブに出かけることが多かったです。 ストレス解消になり、家族団欒の場となったのです。 余暇は自分だけのものではなく、家庭生活を円満に送るために有効活用しましょう。 その他家庭生活は子供と夫婦だけとは限りません。お年寄りと同居している場合もあります。 このような場合には、自分たちの生活のほかに、介護と言う仕事もこなさなくてはなりません。 これも大変なことです。 でも、それをこなしてこそ、円満な家庭生活ができるのです。 また、お金の問題もあります。 いわゆる家計です。 旦那さんがまだ若く、十分な給料がもらえないなら、奥さんの内職も必要になってきます。 パートに出ることも視野に入れなくてはなりません。 家計費はいくらあっても余ることはないというのが経験上の本音です。 あればあるような生活になって行くからです。 贅沢はしない方が良いですが、たまには家族旅行程度はしたいものです。 その程度の余裕のある家庭生活にできるよう計画も必要です。 結婚間もないころはその余裕はないかもしれませんが、10年20年後にはそういう余裕を生み出せる計画をたてましょう。 仕事とはこのページの主題は「家庭生活と仕事の両立」ということです。簡単に両立できないのは「仕事」が忙しく、家庭生活に入り込めない所があるからです。 仕事とはどういうものなのか見てみましょう。 前提条件は奥さんは専業主婦で、旦那さんはサラリーマンですから、旦那さんの仕事についてです。 家計の柱何のために会社に仕事しに行くのかと言えば、収入を得るためです。家庭生活を支えるためのお金を稼ぐためです。 このお金が家計の柱になるのです。 仕事が楽しかろうと、嫌々であろうと仕事をしないことには十分な収入は得られません。 入社したての若い頃はそんなに給料はもらえません。 そのころ結婚して家庭を持てば、食べていくのが大変です。 二人の家庭生活を支えるだけのお金は稼げないかもしれません。 残業や休日出勤して多少でもプラスアルファにしたり、ボーナスも少しでも多くもらうため、良い仕事をするよう心がけます。 仕事を認められ、なるべく早く出世して給料を上げてもらえることをいつも考えます。 家庭を持ち、その家庭を支えるのは大変なことなのです。 出世して、課長にでもなればまず食べていくには十分な給料がもらえますから安心できるようになります。 しかし、安アパートにいつまでもいるわけにもいかず、一戸建ての家を建てるとか、まずまずのマンションの購入などの資金を作らなくてはなりません。 その前に、お子さんの教育費の心配もしなくてはなりません。 お年寄りの扶養が必要ならその費用も考えねばなりません。 家計簿をつけてみるのも一つの方法ですが、節約にも限界がありますからやはり収入を多くしなくてはならないのです。 仕事会社に行って仕事をする第一目的は収入を得ることに違いはありませんが、仕事というのはそれだけの事ではないのです。仕事そのものが人生と言うほどの事もあるのです。 仕事の山場になりますと、朝定時に出かけて夜は夜中の1時2時ということが毎日続き、徹夜の日も出てきます。 最悪の場合は2晩続けて徹夜となり一睡もできないことさえあります。 私は電気関係の開発設計を主として行ってきましたので、そういう日が続いたのです。 身体がよく持ちこたえたものだと自分ながら感心しています。 このように過酷な仕事なのですが、その仕事は嫌ではないのです。 物を作り出すことが楽しいのです。 開発することに生きがいを感じます。 ですからこのような過酷な仕事を続けることが出来たわけです。 仕事は自分の好きな道でもありますので、単にお金を稼ぐためだけに行っているのではないのです。 考えに考え、苦しみながらも製品を作り出すことに喜びが持てるからこそ過酷な仕事もこなすことが出来たのです。 その結果は雪だるまのように良い方向に回って行きました。 一生懸命仕事をし、製品を開発すればボーナスもびっくりするほど貰えることもありますし、昇給も昇進も進むわけです。 部下の数も増え、ますます新製品の開発が出来るようになりますから、仕事が楽しくなってきます。 給料をもらいながら楽しんでいるようなものです。 余談になりますが、人生を楽しむためには自分の好きな道に進むことをお勧めしているのはこのような理由があるからです。 家庭と仕事の両立専業主婦とサラリーマンの家庭において、いかにして家庭と仕事とを両立させるかという本題に入ります。住む家もあり、そんなに無理しなくても良い場合ならば、このような家庭と仕事の両立という事に苦労することはありません。 そこそこ会社に行って、そこそこ給料を貰ってくればよいのですから、奥さんや子供さんたちとの家庭を守ることもできます。 しかしここでの問題は、過酷な仕事であり、家庭での役割をほとんどできないような状態の旦那さんが、いかにして家庭を守り抜いていくかということです。 全ての場合についての一般論を記すことは出来ませんので、私自身がどのようにして切り抜けてきたかをお話ししたいと思います。 私は人生として進むべき方向は高校生の時に定めました。自分の好きな道に行くと決めたのです。 電気関係の開発設計をする道を選びました。電気が好きでしたし、物を作ることが好きだったからです。 大学もそのために電気工学科を選びました。 そうして電気の会社に入り、念願の開発が出来るようになったのです。 しかしその開発と言う仕事は遊びではありません。期日までに作り上げなくてはならないからです。時間制限があるわけです。 新製品を開発するということは簡単なことではありません。 ですから、過酷な毎日が続くわけです。 仕事そのものに喜びを感じていますから、夜遅くなっても、徹夜になっても、それが続いても嫌ではありません。 しかし、家内は毎日掃除洗濯をし、食事の準備をし、子供を雨の日も負ぶって病院に連れて行き、一人で家庭を守っているのです。 私は仕事一筋のようなもので、子供の顔もろくに見ていないほどです。 そういう忙しい中での家庭生活と仕事を両立させるには、「両立」と言うことを考えてはいけません。 妻を愛し、子供を愛し感謝することです。この愛と感謝の副産物として「両立」することが出来てくるのです。決して「両立」を目的にしてはなりません。 妻を愛すれば、日常何をどのようにしているのかはわかりますし、子供は何を望んでいるかもわかります。 妻に感謝しなくてはなりません。愛すると同時に感謝しなくてはなりません。 掃除洗濯育児と毎日の家事をやり切っていてくれるからこそ、私は仕事に熱中できるのです。 子供にもすまないね、という気持ちを持たなくてはなりません。 仕事の忙しい中でも、少しなら、ほんの少しなら時間を作ることは必ずできます。何日かに一度のほんの少しの時間です。 そのほんの少しの時間に、妻と一緒に過ごすのです。妻が望んでおり、自分が出来ること、例えば映画とか旅行とか、ドライブなどです。 高価なプレゼントと言う方向は多分ないでしょう。なぜなら生計を立てるだけで精いっぱいだからです。 妻を愛すれば、妻は私を愛してくれますし、私の仕事に対する熱意や情熱、そうしてその忙しさも十分わかってくれます。 何日かに一度のほんの少しの時間を妻のために使いたい気持ちになることが大切です。子供のために使う気持ちになることも大切です。 精いっぱいに自分にできるだけのことをすることです。 それは妻や子のためにもなりますし、自分自身のためにもなります。 ほんの少しの時間でも妻や子は私の精いっぱいの所を十分理解してくれます。 愛してもらっていることを感じてくれます。 「私と仕事とどちらが大切なの?」という言葉は決して出てきません。 ほんの少しの時間を作り出し、感謝の念と詫びの気持ちを持ってドライブにでも出かけるのです。自分自身のストレス解消もかねてです。 妻もそのほんの少しの時間を割いてくれたことに感謝してくれます。 子供も喜んでくれます。 「愛と感謝」、それがあれば必然的に家庭生活と仕事は両立出来てくるのです。 「家庭生活と仕事の両立」という結果を考えるのではなく、愛と感謝の心を持ち、その愛と感謝をほんの少しの時間でよいですから、精いっぱいにむくいることの方が大切なのです。 ほんの少ししか取れない時間でも、忙しい仕事の合間に連れて行ってもらった旅行の事は、妻や子の記憶にしっかり残ります。 その結果として「両立」が出来るのです。 重ねて申し上げます。 妻や子に対する「愛と感謝」を持つことです。 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