孫は可愛い
人生を楽しむコツは
好きな道を歩くこと

 
孫は大きくなっても可愛いです。
小さい頃はペット的に可愛かったのですが、大きくなると自分の子供のような可愛さに変わってきますが、孫はいくつになってもかわいいです。

孫はいくつになっても可愛い

小さい頃の孫

私には子供が二人居り、上が長女で下が長男です。
長女は結婚し、家を建てて独立しています。この長女に子供がが3人います。私の孫です。
長男は結婚し、私と同居していますが、子供は出来ていません。

このため、私の孫は3人ですが外孫と言うことになります。
長女はしょっちゅう遊びに来ています。
今でも来ていますが、孫は大きくなるにつれ、時間的都合がつかないためかなかなか一緒に来てくれません。

孫がまだ小さかった頃は本当にみんなで遊びに来ました。
3人の孫の内訳は、女、女、男です。

3人の小さい孫が一緒に来ると家の中は途端ににぎやかになります。
にぎやかと言うか、もう、耳栓が欲しいくらいの大騒ぎです。
私はその3人を連れて風呂に入るのが仕事でした。

風呂の中では、金魚や水鉄砲など、おもちゃの取り合いからはしゃぎ合い、もう凄い騒ぎです。
自動ですからある程度下がるとまた元に戻ってきますが、湯船のお湯がみるみる減って行きます。
比較的広めの風呂ですので、洗い場で走り回っています。

一匹を捕まえて洗ってやり、また一匹と順に洗ってやります。
つかまっている子は割と静かにしていますが、残りはこれ幸いと大はしゃぎです。

中ほどの孫、女の子ですが、これが一番私になついていました。
もう夜になって私が早めにベッドに入っていますと、そっと寝室のドアを開け、「じいちゃん、じいちゃん」と小声で言いながら私のベッドに潜り込んでくるのです。
横から入りますね。そうしてモグラが顔を出すように、私の肩の所から頭を出してくるのです。
そっとしていてやりますが、それだけで嬉しいのか、安心するのか、たいていの場合はすぐに眠ってしまいます。
しばらく寝かせてから、「ママの所へ行きなさい」と揺り起こして追い出すのです。

私の家内と長女は何を話しているのか知りませんが、とにかくいつまでもしゃべっているようです。
そこに孫がくっついていますが、やがては孫たちはごろ寝してしまいます。
長女は結婚前から車を持ち、自分で運転していますので、その日のうちに帰ることもあれば、一晩泊って行くこともあります。

孫が可愛いと言いますが、歳とともに可愛さの内容は違ってくるようです。
風呂ではしゃぎまわる頃が「可愛い」と言う表現にぴったりです。
こちらの頬も緩みっぱなしです。
ペットと遊んでいるような感じでしょうか。

しかし少し大きくなって、一緒に風呂に入らなくなったころにはペット的可愛さは変わってきます。
勉強机を買ってやったり、ランドセルを買ってやったり、かわいい孫のためならお金は惜しくありません。
頬が緩みっぱなしではしゃぎまくると言うのではなく、一人一人の成長を楽しみに見守ると言う愛情になってきます。

自分の子供と同じように可愛いと言ったらよいのではないでしょうか。

大きくなった孫

私は現在77歳です。同年代の男として決して小さい方ではありませんが、3人の孫は皆、私よりも背が高くなってしまいました。
女の子も私より高いです。

上の孫は大学を卒業し、大学院に行っています。
中ほどの孫は高校を卒業後専門学校も卒業して就職し、社会人になっています。
下の孫は今年、高校を卒業して専門学校に入りました。
この3人の孫は皆選挙権を持っているのではないでしょうか。確か、18歳で選挙権が得られるようになったと思いますので。

もう、どの孫も立派な大人ですね。
女の子はお化粧して和服を着れば若女将みたいです。
下の男の子も入学式だと言って、ネクタイして背広に革靴履いて来ましたが、これは立派な紳士です。

これが孫たちかと、見まがうほどです。
少し質は変わってきますが、これだけ大きくなっても孫は可愛いです。
どの子も可愛いです。

中ほどの孫はもう社会人として仕事をしていますが、遠い所で一人で生きています。
どんな様子なのか気になるものですから、一度様子を見に行くことにしました。
飛行機で行かないといけません。新幹線ではとても私たちの歳ではもたないものですから。

この孫の母親、つまり私たちの長女ですが、この長女に頼んで旅行をセットしてもらいました。
三泊4日の旅行です。
現地ではレンタカーを借りてあちこち観光して歩くことにしました。

この孫は、小さい時から動物が好きで、大きくなったらイルカの調教師になりたいと言っていました。
高校を卒業後、専門学校で勉強し、とうとう水族館でイルカの調教が出来るようになったのです。
ただ、近くにはそのような働き口がなく、遠方になってしまったのですが、夢がかなって大喜びで行っているのです。

到着した飛行場から車で行くのですが、時間の都合で翌日に行くことにしました。
翌日になり、彼女の勤めている水族館に行きました。
長い通路を通り、やっと水族館の水槽にたどり着き、色々綺麗な魚や珍しい魚などを見て、出たところがイルカのいけすでした。

イルカが黄色のおもちゃで遊んでいましたが、しばらくしましたら放送が入り、今からイルカショーを開始するとのこと。
待っていましたら、うちの孫も出て来て位置につきました。
調教師は2名です。

うちの孫は卒業してこの水族館に勤め始めてまだ1年しか経っていません。
調教師にはイルカが1頭づつ与えられるのだそうですが、まだ調教されていないイルカを与えられたのだそうです。
新米どうしなのです。
どのように教えればよいのか、先輩たちに教わりながら一年過ごしてきたのです。

そうして、もう、お客様の前で芸を披露しようと言うのですから、私の方が心配になってしまいます。
それでも孫の指図によって、イルカは腹を見せたり、お客さんに触らせたりちゃんと言うことを聞いています。
クライマックスでは、イルカの大ジャンプです。
手を一振りしましたら、イルカがさっと水に潜り、すごい勢いで泳ぎ出しました。
そうして中ほどに来て、ボーンと飛び上がったのです。
お客さんは全員拍手です。
私も嬉しくなって大きな拍手を送りました。
イルカに拍手しただけでなく、孫が可愛いので拍手したのです。

こんなに短期間でお客さんを喜ばせるほどの事が出来るようになったのだ。
さすがに俺の孫だと、嬉しくなりました。

本当に孫は可愛いです。
よく頑張っていてくれます。

その夜は、孫がホテルに来てくれました。
私と家内、長女と孫。4人で一緒に寝ました。
みんなイビキかいたらごめんねと言って寝ましたが、結局誰も眠れなかったものは居ませんでした。

次の日は、4人全員で観光巡りです。
孫は水族館に休みをもらってくれたのです。
水族館側も人数が少ない中での休み許可ですが、遠くからジジババが来てくれたことを話し、許可してもらったそうです。

長女は何回か来ているらしく、車を運転して私たちを案内しながら、あそこの店は良いとか悪いとかよく知っていました。

長女と孫は当然親子です。母親と子供です。
こんな旅行の中でもこの親子の愛情を感じることが出来ました。
夜、私たちをホテルに残し、長女が孫のアパートに出かけ、洗濯をしたり散らかっている部屋を掃除したりして夜中に帰ってきました。
聞いてみましたら、長女が送っていたカップラーメンとか冷凍食品が山積みのストックになっていたそうです。
まだ、給料は安く、生活がぎりぎりなのでしょう。
親はそれを心配して何かと送っていたのです。

一人前になってきた孫は素晴らしく可愛いです。
自慢したいくらいです。
小さかった頃、風呂できゃあきゃあ騒いでいたころの可愛さとは違いますが、自分の子供が成長してくれたように嬉しく思えました。
孫はまるで私の子供のようにかわいいのです。
ペット的可愛さではなく、人として愛することの出来る愛情を孫に感じることが出来ました。
自分の子供を愛するのと同じ感情です。
孫は大きくなっても可愛いものです。

自分の好きな道を生きる

後悔しない人生、楽しい人生を送るコツは自分の好きな道を生きることです。

私は小さい頃から電気が好きでした。
高校の時、数学の先生になるか電気の会社に行くか迷いましたが、結局、自分の好きな道、電気の道を選びました。
そうして大学を卒業後念願の電気の会社に入り、電気製品の開発設計に長年携わることが出来ました。
仕事はまるで趣味のようなものです。

新製品開発を主に行ってきましたが、これは思った以上に大変な苦労を伴いました。
しかしその新製品を開発することがとても楽しく、いくら苦労しても仕事が嫌だとは感じませんでした。
好きな事をやっているのです。

完成してお客さんに使ってもらえた時は本当に嬉しさがこみ上げてきました。
何年も、何回もそういう喜びを感じることが出来たのです。
とても楽しい人生だったと思えます。
それは自分の好きな道を歩いてきたからです。

人生を楽しむコツは好きな道を歩くことです。

私の子供たちも自分の好きな道を歩いています。
孫たちも自分の好きな道を歩き始めています。

中ほどの孫は、イルカが大好きでしたが、今現在そのイルカを調教する仕事に付けたのです。

先日、その孫が全部の手指に包帯をしていましたので、どうしたの、と聞きましたところ、イルカのえさの解凍のために素手で触っていて凍傷になってしまったとのこと。
手袋したらどうかと言いますと、それは分かっているけれども、エサの状態は素手で見るのが一番なので、可愛いイルカのためには手袋が出来ないのだと言っていました。

好きな事だから凍傷にかかりながらも続けられるのです。
イルカが喜んでくれれば手の痛みは飛んでしまうのです。

子供は親の背中を見ると言われますが、まさにその通りです。
私の子供も孫も全員自分の好きな道を歩いています。

何年か先に自分の人生を振り返ってみた時、正しい道を選んだことに喜びを感じてくれるでしょう。



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