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好きな仕事に集中することが人生を楽しいものにしてくれます。 一心不乱に集中できるのは好きな道だからこそです。 好きな仕事ならば壁を乗り越えられます。 これが人生を楽しむコツです。 私の人生の経験をお話しします。 好きな仕事に集中する好きな仕事私は子供の頃から電気が好きでしたので、大きくなったら電気の仕事をしたいと考えていました。好きな仕事は電気の物を作ることです。 電気の事が好きになったきっかけは子供の頃に電工さんの作業を見ていたことです。 小学校に入っても、中学になっても電気の工作が大好きでした。 夏休みの工作はたいてい電気に関するものばかリでした。 高校になってから、この先自分はどのような仕事に就くべきか考えました。 数学と物理が好きでした。好きだったと言うか、数学と物理しかできなかったと言った方が正しいかもしれません。 数学の先生になることも考えました。 公務員になるのですから安定した生活が送れます。 電気の道に進むことも考えました。 子供のころから好きな電気の道を仕事とするのです。会社に入るわけですから倒産などの危険性もあります。 さんざん悩んだ末、好きな道、電気の道を選びました。 会社に入って好きな仕事をしたいと思ったわけです。 そのためには大学に行って電気工学を学ばねばなりません。 大学に入るためには試験に合格しなくてはなりません。 試験に合格するためには勉強しなくてはなりません。 家では兄夫婦の子供が騒ぎうるさいものですから、土蔵の中で勉強に集中することにしました。 やるとなったら一心不乱に集中してやるのが私の癖です。 土蔵の中で勉強に集中しました。 その甲斐あって大学に合格でき、電気工学を学ぶことが出来ました。 好きな仕事でも過酷だった好きな道、電気の道に入ることが出来たのですから言うこと無しなのですが、実際の社会は思っていたような甘いものではありませんでした。会社は電気関係の製品を製造販売する会社です。 ここで新製品開発の仕事に就きました。 夢に見た大好きな仕事です。 ところが開発と言う仕事は大変過酷なものなのです。 いついつまでに開発完了せよとの時間制約があります。 当然新しい機能を発揮できる製品でなくてはなりません。 お金をかけても良いのなら簡単ですが、安価にできるように設計しなければ他社に負けてしまいます。 誰も作ったことのない製品を開発するのですから、簡単なものではありません。 作ってみても失敗の連続です。 時間は迫ってきます。 なかなか安価で機能の優れたものは出来てきません。 開発の仕事は好きですから頑張りが利きます。 好きな開発の仕事ですから、とことん集中して問題解決に取り組むことができます。 問題点について考え始めれば呼ばれたこともわからないほど仕事に集中してしまいます。 一心不乱に集中しているのです。 好きな仕事ですから大きな問題と言う壁を乗り越えられるのです。 もしこれが嫌々やっている仕事でしたら、必ず別の道に逃避したことと思います。 好きな道だからこそ、壁を乗り越えられるのです。 仕事に集中することができるのです。 会社に入って辞めるまで、実に53年間、電気の開発仕事にかかわってきました。 高校の頃考えていた好きな道とは違っていました。 随分過酷でした。 でも、好きな道だから良かったのです。 確かに残業残業で大変でしたが、楽しかったのです。 仕事が趣味のように楽しいのです。 好きな道と言うのはそういうものです。 開発できた時の喜びはだれにも分かって頂けないほど嬉しいものでした。 量産され、お客様に使っていただくことが出来るようなると本当に嬉しいです。 製品が山積みされて出ていくトラックを見ていると、思わず手を振ってしまうほどです。 好きな仕事に集中するというのは、過酷ではありますが、人生を楽しいものにしてくれます。 いやいや仕事をしているのではないからです。 楽しみながら仕事に集中していますから、人生が楽しめるわけです。 感謝の心を常に持つこと人生を楽しむコツとして、もう少しあります。それは常に感謝の心を持つことです。 関係するすべての人に感謝の心を持つことです。 大学でお世話になった先生はもちろんのこと、会社に勤めてからの上司や同僚、部下あるいは協力工場の方々など数え上げればきりがありません。 感謝の心を持って接すれば、和やかな場になります。 和やかな場になれば仕事に集中することもできます。 もしこれが、何時も人との関係においてトラブルを抱えていますと、どうしても頭はそちらを向いてしまいます。 好きな仕事であっても集中できなくなってしまいます。 感謝の心は何事においても基本となります。 取り立ててその人に向かって「感謝しています」と述べるのではなく、心の中でそう思うことです。 するとその心は相手に自然に伝わるものです。 自分の態度ににじみ出てくるのでしょうね。 私は電気と言う好きな道を仕事に集中しながら歩いてくることが出来ました。 一番忙しかった頃は、夜中の2時3時にまで残業し、翌朝は定時出勤と言う毎日が続きました。 私一人で残業しているわけではありません。 部下の人たちも一緒に頑張ってくれます。 有難いことです。 皆が付いてきてくれるのです。 こちらが感謝の気持ちを持たなければ決してついてきてくれないでしょう。 私は上司の心を強く感じました。 私を頼りにしていてくれるのです。その中に「有難う、頼むぞ」という気持ちが入っているのです。 言葉で言われなくてもわかります。 私は家内に感謝しています。愛してもいますが本当に感謝しています。 私が集中して仕事をしている時期、家内は家庭を守り通してくれました。 そのおかげで私は仕事をすることが出来たのです。 人を愛すると言うことは、恋人を愛することはもちろんですが、そういう愛情ではなく、人を大事にし好きになると言う意味です。 嫌いだと思わないことと言った方が早いでしょうか、部下を可愛がり大事にしなければなりません。そのような意味で部下を愛することと言っているわけです。 近所の方々もそのように愛しなくてはなりません。感謝もしなくてはなりません。 まとめ人生を楽しむコツは好きな道を歩くこと。好きな仕事に集中し、過酷であっても乗り越えていくこと。 人を愛し、人に感謝すること。 言い直せば、 好きな道を歩き、好きな仕事に集中することが人生を楽しいものにしてくれるのだと言えます。 一心不乱に集中できるのは好きな道を歩いているからなのです。 愛と感謝の心を持って歩くとき、好きな仕事ならば困難な壁でも乗り越えられます。 これが人生を楽しむためのコツなのです。 |