二人暮らし始めるのにいくら必要?

敷金、礼金、家賃など相場

 
二人暮らしを始めたいと思うけれども賃貸住宅には色々初期費用が必要だとも聞くし、家賃も分からないという方が多いと思います。代表的な例をあげて色々説明します。ご参考にどうぞ。


   構成
二人暮らし始めるのにいくら必要?
敷金賃貸の契約終了時に、原状回復のため使われる費用。残額は返金されます。家賃一か月分が相場。
礼金大家さんにお礼として支払うお金。戻ってきません。家賃一か月分が相場。
仲介料不動産屋さんに払う仲介手数料。家賃0.8か月分が相場。
前家賃実際に使用を始める時、当月分と共に次の月の家賃を先払いする。
保険料金故障や水漏れなど損害、火災保険に加入する保険料。約2万円。
保証料万一家賃が払えないときに保険会社から払えるようにする保険金。戻ってこない。家賃一か月分が相場。
共益費玄関や廊下など共同で使うところの維持管理費です。費用は月額3,000程度。
引越し費用引越しの費用ですが、二人分考えておくこと。約30万円程度。
その他費用電化製品、駐車場料金、テレビの契約料、ネットの契約料、生活費など、30万円程度。
家賃1LDKとして代表的な相場は7万円。
合計初期費用不動産屋さんに払う初期費用はおおよそ39万円。引越し、電化製品、生活費など含めると100万円仕事。


住まい

二人暮らしを始めると言いましても色々の場合が考えられますが、ここでは一般的代表例として同棲とか新婚さんを考えてみます。
先ず住まいですが、ピンキリで欲を言えばきりがありませんし、そうかといって不都合でも困ります。
会社勤めであり、しばらくしたら共稼ぎになるかもしれないと想定しましょう。

都会では通勤に1時間か2時間見ておいた方が良いでしょうし、地方なら会社のすぐ近くで歩いて行ける所を考えることもできますが、これは家賃に大きく影響します。
ここでは二人住まいを賃貸住宅で始めようとする場合の代表的な費用を説明します。
代表例として、都会で1時間半、地方の町中あたりでほぼ同じ経費になりますので、この程度を考えておきます。

間取りについてですが、これもピンキリですし、高級住宅から倹約タイプのアパートまで色々です。
しかし必要なことは高級か倹約かよりも、生活に支障がないことの方が大切です。
倹約しすぎて、風呂もトイレも無しというのでは少し問題です。

お勧めは、1LDKです。もちろん風呂もトイレもありです。
余裕のある方は2LDKにできればよいですが、寝室と居間、それに食事するところがあれば何とか生活は出来ますし、友達などが訪ねて来ても居間で応対すればよろしいです。

敷金

敷金と言うのは契約時に払う初期費用ですが、これは賃貸の契約を終えて退去する時に、原状回復のための修理費用に充てられるものです。
住宅は当然経年劣化しますので、大家さんとしては次の方に入居してもらうために壁紙を貼り直したり、ある程度の修理をしなくてはなりません。
そのための費用を最初に確保しておかれるのです。
ですから契約終了時に原状回復に使われた費用を差し引いて、敷金が戻ってきます。
ただ、大家さんも敷金は高く言いたくないですし、それかと言って原状回復費に不足するようでも困りますのでほぼ同額を見込んでいます。
つまり、契約終了時にはほとんど戻らないと覚悟しておいた方が良いです。
もしどれだけか戻ってくれば幸いです。

金額は家賃一か月分が相場です。

礼金

部屋を貸していただいて有難く思いますと言うことで、大家さんにお礼として支払うお金の事を礼金と言います。
初期費用になりますが、少し大家さんの方に着いた考え方になっています。
本来、家賃を払うのですからそれでよいはずだと言うことです。

昔の長屋ならそうかもしれませんが、家賃のほかに礼金と言うのはどうなのでしょうか。

最近は、貸主側の競争も激しくなり、礼金不要というところが多くなっています。
もし礼金を要求される場合、相場は家賃の一か月分としたものです。

仲介料

賃貸住宅は直接大家さんに交渉して借りることはまずありません。
大抵の場合、不動産屋さんにお願いするものです。

不動産屋さんは多くの物件を知っており、ピンからキリまで紹介することが出来ます。
また、不動産屋さんは、訪ねて行ったあなた方の姿を見ただけで「このお客さんにはこのくらいだな」と、パッと見えてくることでしょう。

逆に言えば、不動産屋さんは最適なところを紹介してくれるわけです。
自分では探しきれない良いところを探し出してくれるのですから、お礼を支払うのが当然でしょう。これが仲介料です。
不動産屋さんはそれで生活しているわけですし、世の中うまくできているわけです。

この仲介料、紹介料とか、手数料とか言われることもありますが、初期費用として考えておかねばなりません。
相場は家賃の0.8ヶ月分くらいです。
法律で1か月分以上取ってはならないとされています。
安ければ、0.5ヶ月分と言う場合もあるようです。

前家賃

賃貸契約が成立し、実際に使用を始める時、次の月の家賃を先払いする必要があります。

例えば、4月16日に使用を開始したとしますと、4月には15日間使いますから、4月の分として日割り計算で15/30月分と、5月分を払うわけです。
この場合の例では、1.5ヶ月分最初に支払わなければなりません。

この5月の分の家賃を「前家賃」と言います。
前家賃は家賃の1ヶ月分となります。

保険料金

強制的に火災保険に加入させられると考えればいいでしょう。
火災保険の内容として、火災だけでなく、故障や水漏れなど損害についても含まれますので、これは必要なことです。
普通は不動産屋さんが手続きをしてくれますので保険料だけを払えばよいのです。
しかし不動産屋さんの世話にならず、自分で保険に入ることもできますが、その場合には十分な保険に入っていることを証明しなければなりません。

不動産屋さんは世話をしてくれるだけで、保険金は保険会社に支払われます。

費用としては、大体2万円程度が相場です。

保証料

大家さんは家賃で生活しています。
家賃が入って来ないと困ります。

万一、借主が家賃を払ってくれない場合にそなえ、家賃の保証会社に契約しておくのが普通です。
家賃保証会社に支払う保険金が必要になりますので、この費用を借主が負担するのです。

掛け捨てですので戻ってきません。
家賃に対して連帯保証人がある場合は免除されることもあります。

保証料は家賃一か月分程度が相場です。

共益費

共益費というのは、入口やエレベーター、廊下など皆が共同で使うところの維持管理に対する要する経費の事です。
修繕などのほか、清掃人の人件費や光熱費も含まれます。

この費用は管理費と言う名前になることもあります。
管理費と言われる場合は建物全体の維持管理を含む場合もありますが、共益費と明確な区別はありません。

電灯の清掃や交換など管理人が雇用される場合もあります。

費用は月額3,000円程度です。

引越し費用

初期費用として引っ越し費用も見ておかなくてはなりません。

距離や荷物の多さによって違ってきますが、20万円程度見ておけばまず大丈夫でしょう。
ただ、今から二人暮らしを始めると言う場合、一人だけの引越し費用ではなく、二人分と言うことも十分考えられますので合計30万円くらい見込んでおいた方が無難です。

その他費用

カギをもっと頑丈なものに取り換えたいとか、電化製品を購入するなど初期費用として計上しておきませんと、予算オーバーで困ることになりかねませんので注意が必要です。

何と何が必要なのか自分たちで考えれば、これらの金額は大体わかると思われます。

駐車場料金、テレビの契約料、ネットの契約料なども必要です。
また、初期費用に含めるかどうかは考えようですが、二人暮らし初月には当然生活費が必要です。
光熱費、食費、通信費、交通料金など最初の月から生活に必要ですから計算には入れておかなくてはなりません。

家賃

不動産屋さんに賃貸住宅を探してもらう時、どういう住宅が欲しいのかを伝えて探してもらう方法もありますが、予算、つまり家賃がこの程度の所を探してほしいと頼んだ方が早いです。
こういう住宅をと言って探してもらうと、結構高めの所を紹介され、もう少し安い所はないですかと言う羽目になりやすいです。
最初から希望の間取りと家賃を言えば、それに合ったところを探してくれるはずです。

1LDKとして、都会や地方にもよりますが、1ヶ月、5万円から8万円くらいの所が多いです。
一応代表例として7万円を見ておくのが良いでしょう。

合計初期費用

電化製品や生活費を別として、賃貸住宅契約について必要な金額を合計してみます。

家賃は月7万円とします。

敷金    7万円
礼金    7万円
仲介料   5.6万円
前家賃   10.5万円
保険料金  2万円
保証料   7万円
共益費   0.3万円
ーーーーーーーーーーーーー
合計    39.4万円

このようになりますので、不動産屋さんに払う初期費用はおおよそ39万円というところでしょうか。
引越し費用 30万円 (二人分)を含めれば69万円となります。

更に、エアコンなど電化製品に20万円、初月の生活費として半月分10万円を加えれば、初月に合計で99万円ほどになります。
ざっと、100万円仕事になるのではないでしょうか。

不動産屋さんに支払う初期費用にのみ注目していますと、そのほかの費用で大変な目に合うことになりますのでご留意ください。


人生を楽しむ TOP 愛する人 同棲