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本当に好きな人とは別れたくないです。 同棲生活も良いです。手続きも方法も簡単です。 でも同棲にはデメリットもあります。 なぜ同棲したいのか、結婚への道のりを含めてもう一度よく考えてみましょう。 私が本当に愛した人と同棲しようとしたことについてもお話しします。 本題に入る前にどのくらいの人が同棲しているのかグラフで見てみましょう。 結婚前に同棲していた人の割合は1997年から20年後の2017年では多くなっています。 逆に言えば同棲無しでストレートに結婚生活に入る人の割合は75.1%から63.7%に減少しているのです。 時代が上がるにつれ、同棲する人は多くなっています。 このデータは厚生労働省の人口動態統計を基にして、婚姻届において同居を始めてから結婚届を提出するまでの期間を同棲期間とみなして計算しました。 構成 先ず同棲についてです。
次は私の経験についてです。
同棲について同棲とは同棲とは一般に男女二人で同じ所に住むことを指しますが、同居とは別です。同居は、親とか親戚、知人などと同じ所に住むことです。 同棲は、将来結婚することを前提として相手と一緒に同じ所に住むことを言います。 しかし当人同士の状態において、社会的に結婚関係として認知される状態、つまり「内縁関係」ないし「事実婚」と見なされる状態には至っていない場合を「同棲」と言います。 これは万一その共同生活が破綻した場合の財産分与などに関係してくるから区別されるのです。 同棲の手続き同棲を始めようとする場合、まず最初に注意しなければならないことは、その住居が二人で住むことの出来る所であることを確認しなければなりません。例えば独身寮であったり、独身を条件としているアパートだったりするからです。 新しく住居を得るならば不動産屋さんに念を押さなくてはなりませんし、現在住んでいるところで同棲を始めるなら大家さんなど貸主に聞いてみる必要があります。 住所が変更になれば住民票の変更届(転出届・転入届・転居届)が必要になります。 住民票の変更届は役所で申請します。 他の市町村に移動する場合は、先に転出届を出し、次に移動先の役所に転入届を出さなくてはなりません。二人とも移動するなら二人とも必要です。 世帯主をどちらにするか考えられている方もあるかもしれませんが、二人のうちどちらでも良いのです。 また、二人ともそれぞれ世帯主とすることもできます。この場合、会社に住所変更の書類を提出する際、同居人が書かれていませんので同棲がバレない利点があります。 会社から住宅手当をもらっている場合、自分が世帯主で無くなると支給されなくなる場合もありますので、会社の就業規則などを確認しておいた方が良いです。 電気ガス水道料金など光熱費の支払いを誰の名義にするかを決めて届ける必要があります。 郵便物が届けられるように郵便局にも転居届を出しておいた方が良いです。 宅配については何も届を出す必要はありません。番地を頼りに新住所に配達してくれます。 同棲の方法同棲生活できる部屋があり、住民登録が出来れば基本的には同棲生活をすることは出来ます。なにもその他に難しい手続きが必要なわけではありません。 しかし、同棲を始めるにあたって心得ておかなければならないことが幾つかあります。 住居を得るためには多くの場合不動産屋さんを通すことになりますが、二人で生活すると言うことをしっかり説明しておかねばなりません。 地方や不動産屋さんによっても多少違いますが、次のような費用が掛かります。 敷金、礼金、仲介料、前払い家賃、火災保険、修繕費 大体家賃数か月分に相当するようです。 部屋が決まったからその月の分だけでよいわけには行かないことが多いです。 同棲のために賃貸住宅を借りる場合の初期費用や家賃などについて理解しておきましょう。 予算やそれを二人でどう分担するかも決めておきましょう。 部屋を契約する際には間取りや大きさにも十分注意することが必要です。 独身の時は一部屋だけで充分だったかもしれませんが、一人はテレビを見ていたいしもう一人は先に眠くなるかもしれません。 共同浴場や共同トイレ、共同洗面所などでも生活できないことはありませんが、もう少し奮発したほうが良いと思います。 どの程度の大きさにするか、家賃はどのように負担するかなどよく相談して計画をたてましょう。 同棲を始めるにあたり、周囲に公表するかどうかはお二人の考えによります。 会社にはもちろん、友達にも内緒にしたいならそれも良いです。 また、逆に公にする人もあります。親戚にも知らせ、まるで結婚したような状態で年賀状を連名で出すこともできます。 内緒にするかどうかはお二人の考えで決めればよいですが、初めは内緒にしておいて、1年たったら知らせるなどと言う計画方法もあります。 子供が出来てしまった場合どうするかはちょっと問題です。 当然出生届は出さなければなりませんが、生活の面で成り立たなくなると問題です。 この点しっかり計画することが大切です。 スウェーデンでは、同棲を経て結婚する人が99%にのぼると言われます。 スウェーデンの同棲(サムボ、Sambo)は「お試し婚」とも言われます。生まれた子供に対する養育義務は双方にある一方、財産権は別個のままとなります。 この制度が1988年に施行されたあと、出生率が上昇したと言われています。 同棲に入る時期同棲生活を始めるタイミングについて調べられた結果が公表されています。それによりますと、付き合い始めてから半年以内の方が約20%、 半年から1年の間の方が25%、 1年から3年の方が40%、 3年以上の方が15%となっています。 ざっと言いますと、1年以内が半分、一年以上が半分と言ったところでしょうか。 同棲生活に入られるのは意外に早い時期なのには少し驚きました。 同棲するべきか同棲しようと話し合いが出来たとしても、もう一度時間をおいてから再検討しておきましょう。同棲にはメリットもありますが、デメリットもあります。 各自のケースによってその内容は異なってきますのでメリットデメリットの内容は一概には言えません。 最も多いデメリットの意見として 結婚した時の新婚気分が味わえない 同棲中に熱が冷めてしまい結婚できなかった 相手の欠点が見えて来て嫌になってしまった などが挙げられています。 なぜ同棲しようとしたのか、その理由や言い換えればメリットとしての意見では いつでも一緒に居られるから 幸せを早く味わいたいから 何となく 経済的に楽になるから などと言われています。 将来結婚することを前提として同棲生活に入られている方が大部分のようですが、中には結婚のことなどどうでもよい、とにかく今一緒に居たいのだという方もおられるようです。 本当に今、同棲するのが良いのかどうかをもう一度冷静に、広い視野を持って考えるのが良いと私は思います。 付き合い始めた頃の恋愛の情熱は良く分かりますが、後先の事を考えないで同棲を実行するのは危険を伴うことをも認識された方がよろしいかと思います。 結婚への道のりなど今一度再考して決断しましょう。 同棲を終わる時同棲を終わる時は大きく分けて二通りあります。一つは結婚に進む場合と、もう一つは離別する場合です。 めでたく結婚に進む場合については何も説明の必要はないでしょう。 ここでは同棲後に分かれてしまう場合について記しておきます。 恋愛の感情はピークを過ぎると低下してくるのが普通です。 愛し愛されている感情が最高の所で結婚生活に入れば、今度は夫婦愛が芽生えてきます。 所が同棲の場合、少し事情が異なってきます。 同棲生活が離別に終わる多くの理由 ・同棲生活がマンネリ化してしまう 3年から5年にわたり同棲生活をしていますと、結婚するでもなく、互いの恋愛感情も低下し、生活そのもののがいつも同じでマンネリ化してしまうことが多いです。 子供もいないため、もう別れようではないかと言う話しになって来る場合も多いのです。 長すぎる同棲生活はあまり良い結果をもたらさないようです。 ・浮気 結婚していてもありうることですが、どちらかの浮気が原因となることもあります。 同棲生活を始めたころは熱々ですから浮気も無いでしょうが、しばらくして徐々に熱が下がってきますと、つい、浮気心が出て来ても不思議ではありません。 結婚してしまっていたり、子供が出来ていたりしますと、たとえ浮気があっても断りを入れて一緒に生活することもできるでしょう。 将来のためなどに拘束されるからです。 しかし人間一面では哀れなものなのです。デートしていても美人が通れば目が追ってしまいます。 「気」を持つわけではありませんが、ついそうなるのです。 浮気も出来心と言う場合も多いのでしょうが、同棲生活の中で浮気となると、別れ話に繋がる場合も出てきます。 ・相手の欠点 アバタもエクボの時が過ぎれば、アバタは気になりだします。 当然の話ですが、欠点のない人間なんてこの世には存在しませんから、同棲生活を続けている間に相手の欠点が気になって来るのは自然なことです。 熱々の間には見えていても気にならなかったのかもしれませんし、見えなかったのかもしれません。 最初から結婚生活を始めても同じことで、だんだん相手の欠点が見えてくるようになります。 だんだん見えてくるのは同じなのですが、同棲生活の場合と結婚生活の場合とではその影響度合いが異なってくるのが多いです。 同棲生活の間なら離別も容易ですが、結婚生活している場合は離別は容易ではありません。 ですから、同じように欠点が目に付くようになっても離別に至るかそうでないかは異なるのです。 スウェーデンの同棲(サムボ、Sambo)は「お試し婚」と言われますが、理にかなった制度かもしれません。 ・考え方の相違 これも最初のうちは気づかなかった相手の生活習慣や金銭感覚の相違、あるいは家事分担の考え方など気になりだしてくることがあります。 いくら愛しているからと言っても育ちは別々ですから、生活スタイルも別々ですし、金銭感覚も別々なことは当然なことです。 同棲生活を始めてみてそのことが気になり、別れ話になるようでしたら、早めに別れた方が良いかもしれません。 本当の愛情であったとは私は思えないからです。 家事分担で喧嘩になるようでしたら、本当の愛情で結ばれて同棲生活に入ったのか疑問です。 その程度の事を容認できない「愛情」は私に言わせれば愛情ではなく、単に「好き」な程度だったのではないかと思われるのです。 考え方の相違が見えてきて、嫌になったのならば、結婚してもうまく行くとは限りません。 同棲を始めたけれども結局別れたと言う話しはよく聞くことです。 喧嘩しないで、仲良く笑って別れられればよろしいではありませんか。 私の経験・・大恋愛出会い大学へ進む前にまず自分の将来を考えました。私は物理と数学だけしかできない男ですので、数学の先生になる道と、電気の道のどちらにするかしかありませんが随分迷いました。 数学の先生ならば公務員になる道ですので生活は安定します。 電気の道は子供の頃から大好きな道ですが入った会社が倒産するなどの危険性もあります。 さんざん悩みましたが、結局好きな道である電気に行くことに決めました。 電気の道に進むとなれば、電気工学科のある大学に行かなくてはなりません。 私なりに一生懸命勉強しました。 家は農家で土蔵がありましたのでその中で勉強しました。暑さ寒さもなく静かで快適でしたね。 受験勉強のために多くの人が使っていましたが、「蛍雪時代」という受験のための月刊誌がありました。 ネットやスマホなど無い時代に多くの情報が得られ、重宝しました。 その「蛍雪時代」に一休みのコーナーがあり、文通相手を募集するところがありました。 女性の名前も載っていましたので、ダメモトで手紙を出してみたのです。 私はとても字が下手で、自分でも読めないくらいの字ですので、絶対相手にしてもらえないだろうとは思いましたが、どうせだめでもいいやと思い文通して下だ来たい旨お願いしてみたのです。 すると、どうしたことでしょう! 返事が来たのです。文通OKの返事が来たのです。 毎日勉強ばかりで大変でしたが、その返事は本当に嬉しかったです。 後で分かったことですが、やはり多くの人から申し込みがあったそうですが、その中から3人だけにOKの返事を出したのだそうです。 私のような下手な字の男になぜOKを出したのかと聞きましたら、理路整然とした書き方が気に入ったからだそうです。 その後何か月かが過ぎましたら、文通を続けているのは私一人になっていました。 遠い所でもあり、昔の事ですから郵便も時間がかかります。 返事の内容を考えたり、書いたりしている時間を含めますと、月に2往復程度でしょうか。良くても3往復くらいだったと思います。 その女性の方も大学に合格され、私も合格出来て当たりとも学生生活になりました。 受験勉強していた時とはずいぶん違った環境になりましたが、手紙のやり取りは続きました。 そうしているうちに、互いに写真交換しようではないかと言う話しになりました。 写真交換が出来ましたら、互いに会ってみたくなってきたのです。 会うと言っても大変なのです。 とにかく離れているものですから、日帰りでは無理なのです。 中間で会うことにしても、一泊二日の旅行になってしまうから大変なのです。 時間的に大変ということではありません。 私は男ですから問題ありませんが、相手の方は女性です。 同じ宿に泊まることになるから問題なのです。 私は自分に誓いました。 絶対手は出さないと誓いました。 そうして一泊二日の初デートとなったわけです。 無事に一夜を過ごし、朝、「膝枕してもいい?」と聞きましたら「いいわよ」といわれ、彼女の膝に横向きに顔を乗せました。 すると、私のほほに、ポタっとしずくが落ちてくるではありませんか。涙です。 どうしたのと聞いてみましたが回答はありませんでした。 二日目の最後の時、「またお会いできます?」と聞かれ、「もちろんです」と答えましたが、この言葉の中に涙の回答があったように感じました。 恋から愛へ文通から始まった付き合いですが、時が進むにつれ、だんだん内容が変わってきました。最初の頃は受験勉強のことなどでしたが、だんだん恋文のようになってきたのです。 互いにはっきり「好きです」などとはかきませんが、その思いが十分詰まっているのです。 世間にはよくあることなのだそうです。 当時私たちは知りませんでしたが、文通から恋愛に発展することは多いのだそうです。 そうしているうちにまた会いたくてたまらなくなります。 何回もあっているうちに「好き」から「愛」に変わってきました。 結婚の約束もしました。 プロポーズなどしていません。どちらからともなく、結婚することが当然となってきたのです。 「恋する」と「愛する」は違うように思います。 語学的な意味ではなく、私の実感での話です。 「恋する」は「好き」という感じです。 あの人がこっちを向いてくれたらいいなとか、交際してくれたら嬉しいとか、もう一歩進めて自分のものとして独占したいと言うような感じでしょうか。 「愛する」は本当に「愛を持つ」ことです。 私の感覚ですが、愛するようになるには、片思いの段階では無理な気がします。その段階ではまだ「好き」の位置です。 「本当に愛する人」には、互いに好きですとか、愛していますなどとの言葉を必要としません。 相手の気持ちが自然に伝わって来るからです。 言葉で「愛しています」というのは本当かどうか疑わしいです。自分の気持ちが相手に伝わっていないと感じ、焦るためにその言葉を使ってみようとしているのです。 本当に愛しているならば必ずその気持ちは相手に伝わりますから言葉でいう必要がないのです。 もし、言わなければならないならば、まだ本当に愛しているとは言えないのではないかと思います。 私の場合はこの「愛している」の段階に来ていました。 二人とも、愛していますなどとは言いませんし、言わなくても互いに十分わかるからです。 先にも言いましたが、結婚の約束もそうです。言わなくても約束できているのです。 月刊誌の一ページから始まった文通が、とうとう愛しあうまでになってしまったのです。 待ちくたびれる大学に入る前から始まった文通が恋になり、愛になったのですが、それはもうそろそろ大学を卒業しようとする頃の事です。私は4年制の大学でしたが彼女は短期大学で2年でした。 ですから私は仕事と言うか勉強と言う業務があったのですが、彼女は普段することがないわけです。 私への手紙を書くために相当時間を費やしていたようです。 下書きを何回も書き直し、分厚い手紙に仕上げていました。 二人の間では結婚の約束も出来ていましたが、私は皆の祝福を受けられる結婚を望んでいました。 彼女の父親は戦死されたためお母さん一人で育てられました。 二人の思いを告げ、結婚の許しを願いましたところ、彼女のお母さんは快く了承してくださいました。 ところが、私の親はどういうわけか許してくれなかったのです。 まだ、学生でもあり、将来結婚すると言うことですが、私の親は駄目だの一言で決して許してくれませんでした。 そうしている間に私も大学を卒業し、会社に就職しました。 しかしまだ私の親は許してくれませんでしたので、まあもう少し説得を続けると言うことで日が経って行ったのです。 私は男ですし、仕事もありますから良かったのですが、彼女は毎日結婚の事を考え、待ちに待ち続ける状態でした。 ある時、いつもの手紙と少し違う感じがすることに気が付きましたので、つぶさに見ていますと、何と暗号が隠されていたのです。 それを読み解いてみますと、「今、精神病院に入院している」と言う事でした。 手紙は検閲を受けているため書きたいことが書けないともしてありました。 しかし病院の住所が書いてありましたので早速飛んでいきました。 先生に面会をお願いしましたら、原因が私にあり、その本人が来てくれたのなら安心するのではなかろうかと言うことで、会わせてもらえました。 本人に話を聞いてみましたら、毎日待ち続けていたため自分でも精神的におかしくなってきたと分かるほどのノイローゼになってしまったと言う事でした。 お母さんは、精神病院に入院したことを恥ずかしく思われ、私にだけは絶対隠し通そうとされていたようでした。 そこへ私が突然行ってしまったため、とても驚かれました。 どうして分かってしまったのか理由を問い詰められましたが、私は言を左右にして正直には答えませんでした。 彼女は頭の良い人でしたが、検閲をすり抜け、かつ私には気づかせるような暗号を手紙に書きこんでくれたのです。 彼女は、大学ではクラスの代表を務めるなど活発で、とても切れる人だとは思っていましたが、これほどの実力があるとは知りませんでした。 私の訪問は効を奏したようで、彼女は快方に向かい、間もなく退院しました。 私も真剣に愛し、真剣に結婚を考えていましたが、彼女の負担は非常に重かったのです。 同棲を考えるいつもは手紙しか連絡の方法は無く、ほんの時たま会うことが出来ると本当に嬉しかったです。一度は長距離電話をしたことがあります。 彼女の方にも、私の所にも電話がありませんので両方とも借り物の電話です。 何月何日の何時に電話するからということで待機しているわけです。 私は行きつけの食堂のおばさんに頼んで使わせてもらいました。 話し始めると終わらなくなってしまいます。 横からおばさんが、「そろそろ切ったら」と忠告してくれました。 後ろ髪引かれる思いで電話を切りましたが、すごい料金がかかってしまいました。 私はアパートの一室を借りて生活していました。 ほとんどの部屋が3畳ですが、私の部屋は6畳でした。 トイレも洗面も全員共同の所を使います。 独身のみのアパートでした。 ある日、突然彼女が私の部屋にやって来たのです。 何の連絡もなく、突然の訪問でしたのでびっくりして聞いてみましたら、「私、家出してきたの。ここにおいてよ!」と言うのです。 独身アパートと言っても客人を一日二日泊めることは許されていましたので、とにかくその日は部屋に居てもらいました。 彼女の気持ちもわかりますし、私の親の許しはまだ出ていませんし、どうしたらよいのか困りました。 一晩相談した結果、私の務めの事もありますし、家を探すことにしました。 早速不動産屋に行き、二人で住める程度の一軒家を借りることにしました。 古い建物ですが、十分な広さもあり、会社にも近く、これならよかろうと言うことで手付金も払いました。 ところが、まだ引っ越しも何もしていないところへ、彼女のお母さんが来られました。 私たちは同棲するつもりだと話しましたが、お母さんは、「娘を返してください」と懇願されます。 やはりちゃんと結婚式を挙げるまでは二人で住むのは困ると言われるのです。 彼女とお母さんと私と三人で話し合いました。 私は彼女の意志を尊重したかったです。 しかしやはり親子ですね。 彼女はお母さんの言うことを聞いて、「帰る」と言い出しました。 私は考えがあっちに行ったりこっちに行ったりで困りましたが、結局彼女が帰ると言うならそれが良いと思い、お母さんの願いを承諾することにしました。 手付金は流れてしまいましたが、一件落着となりました。 そうしてその後も手紙中心の付き合いが続いたのです。 私たちの同棲生活は結局実現しませんでした。 二人の愛は互いに深くこのことは変わりません。 同棲は出来ませんでしたが、私の親の許しも間もなく出そうな気配もあり、なるべく早く結婚できることを希望として毎日を過ごすことになったのです。 |